農園があるサマイパタは、ボリビア第2の都市サンタ・クルスから車で2時間程にあります。
世界遺産の「サマイパタの砦」があることで有名な地域です。
2017年にサンタクルスのコーヒーをはじめてご紹介しており、今回ご紹介する同じ農園の
エル・フエルテのピーベリーでした。今回は、同意農園のブルボン種を紹介させていただきます。
元々輸出業者であるペドロさんは、2012年より自社のコーヒー農園を所有し始め、現在は
11の農園を所有しています。今回ご紹介するエル・フエルテ農園は、2013年より運営しています。
コーヒーの木は、定植してから3年経つと本格的な収穫ができるようになりますが、本格的な
収穫が始まったのが2016年です。
ボリビアでは元々、鉱山で働いていた人々が集団居住を行い、「コロニー」というコミュ二ティ
(村の様なもの)を作って生活しており、これらの人々に土地が与えられコーヒー栽培が伝わり、
ボリビアでのコーヒー栽培が盛んになりました。その多くは大変小規模で家族単位で農園を営んでいます。
このような歴史的背景があり、「管理、手入れをしてコーヒーを栽培する」というよりは、
「コーヒーの実がなったから収穫しに行こう」という様な感覚の下、コーヒーを栽培しています。
そのため、農家の方たちは原生林の中で何もせずにコーヒー栽培をしている所が多いため、収量が落ち、
生産性が悪くなっており、現在ボリビアではコーヒー栽培からコカ栽培に転じる生産者が多く、
これまでたくさん生産されてきたコロイコのとある地域では8年前の1%にも満たないところまで
収量が落ちています。
そのことに危機感を覚えたペドロさんは、ボリビアコーヒーを守るべくいち早く自社農園の経営に
取り組まれ、世界各国の先進の栽培や生産処理を見て回られ、2016年に初めての収穫を見ました。
現在の政府がコカイン原料としてのコカの栽培に厳格ではないため、コロイコやカラナビではコカ栽培が
どんどん盛んになっており、正直なところ生産者にとってはコーヒー栽培よりコカ栽培の方がお金になりますし、
コーヒーの収穫は年に一度ですが、コカは数回収穫があり単価も高い。
このことからコーヒーからコカへの転作は増え続けています。
(コカは、精製すれば麻薬コカインの原料=非合法、お茶の原料としても利用=合法)
カラナビ地域やユンガス地方に比べ、サマイパタはコーヒー生産地としては新興地域です。
ペドロさんが運営する生産処理場や輸出会社があるカラナビから車で15時間程の距離です。
そのため、エル・フエルテ農園はペドロさんの息子さんが中心となり、管理がされています。
今回ご紹介するブルボン種の他、ゲイシャ種以外の様々な品種も栽培されています。
自然そのままの山の斜面を切り拓くところからはじまりましたが、ピッカーの方々の手が足らず
教育を進めなければならない課題も抱えながらもはじめて届けられたコーヒーは大変素晴らしい
もので、ペドロさんの熱い想いと意気込みを強く感じ、心が躍りました。
たくさんの熱い想いにおいしさを乗せてお届けいたします。ぜひご賞味ください。
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生産国:ボリビア多民族国
地域:サンタ・クルス県 フロリダ サマイパタ
生産者:ペドロ・ロドリゲス・ペニャリエータ
農園:エル・フエルテ
標高: 1,550~1,750m
農園面積:約36ha
コーヒー栽培面積:10ha
品種:ブルボン
生産処理:ウォッシュト/アフリカンベッドでの乾燥
収穫時期:9月
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販売歴:
2020年6月1日〜
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