ボリビアの優良産地のひとつ、ラ・パス県 カラナビ コパカバーナ(コロニー)地域の
小規模生産者のコーヒーをご紹介いたします。
ラ・パス周辺では鉱山で働いていた移民の方が集団居住を行いコロニーというコミュニティ(村のようなもの)
を作り生活をされている方が多くいらっしゃいます。 この移民の方にコーヒーの栽培が伝わり、ボリビアでの
コーヒー栽培が伝わり盛んになりました。
その多くは家族単位で大変小規模で農園を営み生活をしており、彼らの多くは、車を所有していません。
そのため収穫期にはコーヒーチェリーはタクシーを使い、夜中の12時過ぎまで続々と生産処理場へ運び込まれ処理
されます。 タクシーで運ぶというそのユニークな運搬方法から、【タクシーコーヒー】と呼ばれています。
このコーヒーは、アグリカフェという輸出業者でもあり生産者でもあるペドロ・ロドリゲス・ペニャリエータさんが
ボリビアコーヒーの品質向上に向けて立ち上げた、ソル・デ・ラ・マニャーナ・プロジェクトのメンバーが栽培したものです。
ペドロさんに想いも詰まった素晴らしいコーヒーをぜひこの機会にご賞味ください。
◎ボリビアコーヒーの減産について
かつて肥沃な有機質の土壌で育つ素晴らしいコーヒーと称賛された時期がありましたが、
「管理、手入れをしてコーヒーを栽培する」というよりは「コーヒーの実がなったから収穫しに行こう」
という感覚でコーヒーを栽培してきましたので、農園は野放し状態で管理が行き届かず収穫量は年々
減り、この10年で収穫量は3分の1にまで減産しました。
ボリビアは、コカの栽培が盛んで、精製すれば麻薬コカインの原料となります(非合法)。お茶の原料
としても利用されています(合法)。現在の政府がコカイン原料としてのコカの栽培に厳格ではないため、
コロイコやカラナビ地区ではコカ栽培がどんどん盛んになっています。正直なところ生産者にとっては
コーヒー栽培よりコカ栽培の方がお金になります。
また、コーヒーの収穫は年に一度ですが、コカは数回収穫があり単価も高いため、生産者にとっては都合
がよくコカへの転作は増え続けています。
このため、ボリビアのコーヒー産業は十数年後には消滅することが危惧されています。
そんな中にあってペドロさんが育てるコーヒーは、「あそこのコーヒーは魔法の木なのではないか」と
噂され、苗木が盗難被害にあったこともあるほど素晴らしい農園です。成功の理由は魔法でも奇跡でもなく、
各生産国に足を運び学び納めたノウハウを自社の農園で実践を重ねてこられた結果で、とても丁寧に
美しく栽培されています。
ソル・デ・ラ・マニャーナ。
スペイン語で“朝の太陽”という意味で、ペドロさんが取り組んでいる農園主育成プロジェクトの名前です。
とても美しい響きです。
輸出業者であったペドロさんがボリビアコーヒーの未来を明るく照らすため、2012年に農園の運営をはじめられました。
今では11の農園を運営すうるに至りました。ペドロさんはその成功とノウハウを惜しげもなく意欲ある若い生産者に
共有するプロジェクト、「ソル・デ・ラ・マニャーナ」を始めました。
自社のみならず周辺に点在する小規模生産者の暮らしを助け、ボリビアコーヒーの未来を照らす、ソル・デ・ラ・マニャーナ。
ペドロさんそして小規模生産者(コパカバーナ)の想いと共に愉しみたいものです。
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国:ボリビア多民族国
地域:ラ・パス県 カラナビ コパカバーナ(コロニー)
生産者: コパカバーナ地域の小規模生産者
生産処理場:ブエナ・ビスタ
標高:1,500m
品種:カトゥーラ、カトゥアイ
生産処理:フーリーウォッシュト/機械乾燥
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販売歴:
2019年7月1日〜
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