テスファエ・ベケレさんはコーヒー生産者の家に生まれ、幼いころからコーヒーの仕事をしてきました。
学業を終えたテスファエさんは、エチオピア政府の天然資源・環境保護のプロジェクトの地域担当者として、
1997年から1999年まで続いた大規模な山火事の被害を受けたグジ地域にやってきました。
当時、現地の人々はグジに戻り、焼けた土地をテフやトウモロコシを作るための農地に作り換えていました。
テスファエさんはこのエリアの担当者として、植樹で森を再生し、多様性のためにコーヒーノキも一緒に植え
ることを提案しました。
地元コミュニティは一度はこの案を受け入れ、テスファエさんは彼らにコーヒーの苗を分配しましたが、
コーヒーの収穫までには4~5年を要することを知ると、彼らはテスファエさんに苗を返し、去っていってしま
いました。
政府からのわずかな資金と少しの土地を手に入れたテスファエさんは、自分のアイディアには根拠があるのだ
と証明するために、その土地でコーヒーを育て始めました。
当初は畑の監督者を雇っていましたが、収穫のない年が続いたことで、やる気を持って仕事に取り組んでくれ
る人がいなくなり、テスファエさんは政府の仕事を辞め、自らコーヒー農家になりました。
テスファエさんが初めての収穫を上げると、コーヒー栽培のアイディアを拒否したコミュニティの人々は
テスファエさんのところに戻ってきて、苗を分けてくれないかと頼んだそうです。
「私は自分のアイディアをとても誇りに思っています。なぜなら、現在グジ地域に見られるすべての農場は、
スケ・クト農園からインスパ イアされたものだからです。」
とテスファエさんは話します。テスファエさんは、グジの革新の原動力です。
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国:エチオピア連邦民主共和国
地域:グジ オド・シャキソ スケ
生産者:テスファエ・ベケレ
農園:スケ・クト
標高:1,800~2,200m
農園面積:221ha
栽培品種:クルメ、ウェリチョ
生産処理:ウォッシュト
収穫時期:11月~2月
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販売歴:
2020年5月11日〜
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