いつもご来店ご利用いただき、誠にありがとうございます。
横井珈琲の横井です。
本日は、去年の夏に出会った「けんたろうイチゴ」のこと、メニュー開発のことについてお話しさせていただきます。
よし!来年は短い期間でもこのイチゴを使ったメニューをお客様にお届けしよう!と初めてイチゴとコーヒーの関係性を
紐解うと思い立ってから一年。おかげさまで小川農場の皆様はじめ、関係の方々のサポートのおかげでオリジナルの
ソースが完成しました!
さて、イチゴと言えば、西の福岡、東の栃木と言われるように、この2県が有数のイチゴの産地で、それぞれの開発品種が
全国的に栽培されています。栃木では「とちおとめ」、「女峰」、福岡では「とよのか」、「あまおう」の品種があります。
イチゴの収穫時期は春先からゆっくり北上し北海道では5月中頃から「けんたろうイチゴ」のハウス栽培のものを皮切りに
6月中旬頃より露地栽培のけんたろうイチゴが7月中旬頃まで収穫期を迎えます。
はじめてけんたろうイチゴを口にしたとき、ゲイシャ種のコーヒーをはじめて口にした時の衝撃に似た感動を覚えました。
その後、小川様にお会いし小川農場様が辿られた道のりをお聞きし5月、農場にお邪魔し畑を歩かせていただきました。
ふかふかな土壌は間違いなくおいしい作物が収穫されることを強く感じました。そう感じたのもコーヒーでも表現される
テロワールと支笏湖を源とする千歳川を取り巻く環境が高品質の農作物をもたらしていること、ご先祖三代にわたって守り
抜かれた愛情と土壌づくり、そして北海道の開拓の歴史とアイヌ先住民族の方々との関係を強く感じたからでした。
一夜にしてもたらされた訳ではなく、小さな積み重ねとご先祖の三代にわたっての大変なご苦労の賜物と思わせていただきます。
この「けんたろう」という品種は、1993年、北海道立道南農業試験場で「きたえくぼ」と「とよのか」を交配し、1999年に
育成が完了し、2004年に品種登録され、今では北海道優良品種として認定されています。この品種は、市場流通があまりなく
「幻のいちご」と呼ばれるほどです。北海道の厳しい冬、その雪下で1000時間寝かせ、じっくりと熟成栽培させる事で抜群の甘み、
酸味、香りと、三拍子バランスの取れたイチゴ本来の味が楽しめます。「けんたろう」は北海道の育成登録品種のため北海道外
での栽培が出来ないキタのダイイチ限定の特別なイチゴです。小川農場様では、12年ほど前から「けんたろうイチゴ」を栽培
しており、その前には宝交早生などを栽培し始めてからイチゴ栽培は30年ほどになるそうです。そして、この「けんたろう」
という品種の名は、北海道農業の活性化を目指して、「明るく元気な男の子」をイメージして命名されたそうです。
前置きが長くなりましたが、このけんたろうイチゴを使わせていただき5つのメニューに反映させていただきます!
けんたろうイチゴソースは水や着色料、香料は一切使用せず、僅かなお砂糖のみでお作りしており、少しイチゴの果肉感を
感じていただけるよう仕上げました。
◎コーヒーゼリーパフェのソース
6月1日発売の商品ですが、生クリームの上にトッピングのソースが「けんたろうイチゴ」を使ったソースです。
けんたろうイチゴの風味がアクセントになり、全体のおいしさのバランスを整えています。
◎けんたろうイチゴミルク
10軒の酪農家特定の低温殺菌の牛乳とけんたろうイチゴと僅かなフルーツシュガーで仕上げました。
10軒のうちの半数が、千歳市、恵庭市の酪農家という偶然もありました。
◎けんたろうイチゴミルク〜ケルナーのジュレ入り〜
けんたろうイチゴミルクに、千歳ワイナリー様のケルナーでお作りした、ジュレを合わせました。
白桃や柑橘などの華やかなアロマと穏やかな酸、シトラスのような爽やかな味わいが「けんたろうイチゴ」ソースを
より華やかに高めてくれます。
◎けんたろうイチゴラテ
けんたろうイチゴミルクとけんたろうイチゴミルク〜ケルナーのジュレ入り〜にエチオピア・イルガチェフェの
ウォルカ(ナチュラルプロセス)エスプレッソを合わせました。ウォルカが持つストロベリーやレモングラスなど
柑橘系フルーツの印象がより明確に感じます。グラスを回しながらお愉しみいただくことで、温度変化により、
それぞれの食材が溶け合いながら一つになっていく風味もお愉しみいただけます。
◎生ロールケーキのソース
期間中、人気の生ロールケーキに使用するソースをけんたろうイチゴソースになります!
けんたろうイチゴフェアの期間は追ってSNSでご案内いたします。愉しみにお待ちください!
どうぞよろしくお願いいたします。
2019.06.12
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