2016年ブラジル・ナチュラルCOE1位入賞ロットをご紹介いたします。
オメロさんが運営するグアリロバ農園は、お馴染みのサント・アントニオ・ド・アンパーロ町にあり、
サマンバイア農園でよく知られているサン・コーヒーグループに所属しています。
2016年10月に開催されたブラジル・カップ・オブ・エクセレンスでは、ナチュラルとパルプトナチュラル
の品評会が6日間にわたり同時開催されました。
また、このブラジル・カップ・オブ・エクセレンスより、COE入賞ロットの基準点が85点から86点に引き上げられ、
COE入賞の称号を得るのがより厳しくなりました。
オメロさんは、この地域でのコーヒー生産における第5世代にあたり、生まれ育った場所にてスペシャルティコーヒー
の生産に特化したご自身のコーヒー農園を始めました。
オメロさんの叔父さんであり、現在90歳のフェルナンド・パイヴァさんは、サントニオ・ド・アンパーロ地域での
良質なナチュラルプロセスコーヒーの生産に大きな可能性を感じ、1940年代に品質にフォーカスしたコーヒー
の生産を始めました。
また、サン・コーヒーグループ創設メンバーのおひとりです。
フェルナンドさんが感じた可能性の通り、同地域ではすばらしいナチュラルプロセスのコーヒーが現在生産されています。
それを牽引しているのが、グアリロバ農園も所属するサン・コーヒーグループです。
今回ご紹介するこちらの優勝ロットは、サン・コーヒーグループに所属する農園において行われているナチュラル
プロセスのひとつ、「ラド・ア・ラド」(side by side)式を採用し、ナチュラルプロセスを行っています。
乾燥工程が三段階に分かれており、大変丁寧に生産処理されていることがわかります。
この手間をかけた生産処理方法が、クリーンで甘く複雑な酸をもつ高品質なナチュラルプロセスロットを生み出している
要因のひとつです。
グアリロバ農園のナチュラルプロセス、ラド・ア・ラド式では、収穫は手摘みにて完熟チェリーのみが収穫され、
その後すぐにパティオに運ばれます。
パティオに運び込まれたチェリーは、すばやく水分を抜いて不要な発酵を避けるために、チェリーを薄い層にして並べ
(side by side)、パティオで3日間乾燥させます。その後チェリーを少し厚い層にし、5~7日間1日に10回程度丁寧に
撹拌をします。
最終乾燥工程では、コーヒー豆の水分子はコーヒー豆細胞に強く結合しているため、ゆっくりと水分を抜く必要があるため、
37度以下で機械乾燥を行っています。
2016年に収穫された最高のオメロさんのブラジル・ナチュラルコーヒーをこの機会にぜひお楽しみください。
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国名:ブラジル連邦共和国
地域:ミナス・ジェライス州 スル・デ・ミナス地域 サント・アントニオ・ド・アンパーロ町
生産者:オメロ・アギアール・パイヴァ
農園:グアリロバ
標高:1,100m(イエローカトゥカイ栽培標高)
農園面積:180ha
コーヒー栽培面積:76ha
品種:イエローカトゥカイ
生産処理:ナチュラル / パティオでの乾燥後、機械乾燥
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販売歴:
2017年
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