コスタリカのマイクロミルでは様々な品質向上策の取り組みがとても盛んで、毎年新しい取り組みや挑戦が行われています。品種、生産地区、標高、マイクロクライメイト(微小気候)は酸味の質感に与える影響が大きいと云われており、コーヒーチェリーから生豆を取り出す方法によって、甘みや口に含んだときの質感に与える影響が大きいことも、これまでの経験や様々な研究結果からわかってきました。
「ハニー・プロセス」は、コーヒー豆の周りについている「ムスラージ」と呼ばれる粘液質(糖分を含み、甘い)を一定の割合つけたまま乾燥をさせる生産処理方法です。粘液質を取り除く割合(あるいは全く取り除かない)によって、味に違いが生まれています。除去率をどの割合にするのか決定するにも、高い技術と豊かな経験が必要となります。
今回は、2014年のナノロット(特に優良な風味があったロット)のうちナチュラル(粘液質をつけたままでの生産処理)をご紹介いたします。
コスタリカのマイクロミルの中でも、最も長いお付き合いをさせていただいているブルマスのコーヒー。
横井珈琲ではじめてご紹介したのは、2002年に開催された「コセチャ・デ・オロ」という品評会で優勝した後のオークションでの落札ロットでした。
オーナーのファン・ラモンさんは農学博士として、これまでコスタリカコーヒーの品質向上(ハニー・プロセス)に多大な貢献をされており、また、多くの方々にその情報や研究結果を惜しみなく伝え広めてこられました。
コスタリカのマイクロミルにおいては、なくてはならない存在です。2012年コスタリカ・カップ・オブ・エクセレンスでの優勝は多くの生産者や関係者が感涙にむせぶ、とても感動的なセレモニーでした。
http://yokoicoffee.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/index.html#entry-72653056
ブルマスのあるセントラルバリー、ウエストバリー、タラスの三つの地区に優秀なマイクロミルが点在しており、その土地の環境ならではの素晴らしいコーヒーを生産しています。
2000年には11しかなかったマイクロミルが現在では150を超え、今なお増え続けています。
そのパイオニア的存在がブルマス マイクロミルなのです。
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小規模生産処理場(マイクロミル):ブルマス・デル・スールキー
農園:エル・セントロ
地域:セントラル・バリー
町:サンフランシスコ ・デ・エレディア
オーナー:ファン・ラモン・アルバラード・ロドリゲス
標高:1,275m1450?〜1,600m
生産処理方法:ナチュラル・プロセス
品種:ブルボン
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販売歴:2015年11月1日〜2016年1月7日
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