カルモ・デ・ミナス地区の優良農園「イルマス・ペレイラ」より、新たな生産処理方法
「ダブル・パス」によって作られたロットをご紹介いたします。
イルマス・ペレイラ農園は、ブラジルの優良産地カルモ・デ・ミナス地区にあります。
イルマス・ペレイラ姉妹とそのご家族によって、最高品質のコーヒーを作るために様々な
挑戦をされている農園です。
その中でも、今回ご紹介するこちらのロットは「New Flavors®」と呼ばれる、
新たなプロジェクトにおいて「ダブル・パス」という生産処理方法で作られたコーヒーです。
このプロジェクトは、従来の品種や伝統的な方法にとらわれず、新たなアイディアに基づく
方法を取り入れ、栽培から生産処理に至るまでの取り組みです。
固定概念や過去にとらわれず、柔軟に挑戦することで新たな可能性や異なる個性が生まれると信じ、
行われているプロジェクトです。イルマス・ペレイラ農園はこのプロジェクトの中心的存在となり、
様々な生産処理に取り組んでいます。
ダブル・パスプロセスでは、「ボイア」と呼ばれる樹上乾燥したチェリーを使用しています。
「ダブル・パス」という名前は、二度選別される(厳密には、生産処理の工程でさらに複数回選別が
行われています)ことに由来し、名付けられています。
ブラジルの標高が高い農園では、一本の木のチェリーの成熟は均等には起きません。成熟度の差は、
標高の高い農園程大きな差が見られ、一本の枝に未熟、完熟、ボイア(過熟)のチェリーが同時になって
いることが非常によく見られます。
そして、農園が広大なブラジルでは機械収穫が一般的で、それらの成熟度の違うコーヒーチェリーが
一度に収穫されます。
収穫後にコーヒーチェリーは、比重選別により比重の重い完熟のチェリー、比重の軽い未熟とボイア(過熟)
のチェリーに選別されます。
ダブル・パスプロセスでは、その後更に外皮を除去する際に未熟のものとボイアに分けられます。
今回ご紹介しているダブル・パスロットは、こうして選別されたボイアのみを使用しています。
ダブル・パスプロセスでは、発酵を防ぎながら乾燥したチェリーの外皮を柔らかくするため、冷たい水が
入ったタンクで12時間漬け置きします。
その後、外皮のみを取り除き、乾燥を行います。外皮のみを取り除いているためパーチメントの周りには、
まるでパルプトナチュラルプロセス同様、ムスラージがついたままの状態で乾燥をさせることになります。
この生産処理方法により、ナチュラルプロセスのような果実感、そしてパルプトナチュラルのようなクリーンさ、
どちらの特徴も併せ持つとてもユニークな味わいのコーヒーが生み出されています。
イルマス・ペレイラ農園の新たなプロジェクトによって作られたコーヒーをぜひこの機会にお楽しみください。
国名:ブラジル連邦共和国
農園:イルマス・ペレイラ
オーナー:マリア・ヴァレリア、マリア・ホジェリア姉妹とその家族
標高:1,075~1,229m
農園面積:250ha
品種:イエローブルボン
生産処理:ダブル・パス
収穫時期:5月~9月
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