横井珈琲では、初めてご紹介させて頂くコーヒーで、カヤンザ県ブエンズィ地区のブベジという村の素晴らしいブルンディをご紹介いたします。アフリカ全般に共通するのは小規模生産者が大変多く、このブベジでは192名の生産者のコーヒーチェリーによってロットが作られています。
2011年、丸山珈琲の丸山さんがその「プリスティージ・カップ」に参加されたことがご縁で、プレ開催時の上位を占めたカヤンザ県のウォッシング・ステーションのロットの買付が叶いました。そして、2012年、第1回目のCOEは、丸山さん、スギコーヒーロースティングの杉浦さんが参加され、オークションではおかげさまで1位の「ブジンデ」の落札に成功しました。このご縁の裏側には、次のようなドラマがあったのです。
ムパンガ・ウォッシングステーションのオーナー「ビラベレエさん」の従兄弟「ジニーンさん」が偶然同じ飛行機でした。プリスティージ・カップで落札したMaruyamaという名前を覚えていて、 丸山さんに声をかけられた....という、素敵なエピソードからはじまりました。
ジニーンさんは1987年にアメリカに留学、その後ブルンディで大虐殺が起き、叔父さんが殺され、ビラベレエさんとも音信不通になりました。その後、彼女はアメリカとヨーロッパで国際開発援助関連の仕事に関わり、 数年前に久し振りにブルンディに開発援助のプロジェクトで戻ってきたところ、 もう死んでいると思っていたビラベレエさんに再会でき、ムパンガ・ウォッシングステーションのオーナーになって活躍している姿を見て、彼女は本当に誇りに思ったそうです。 今、彼女はアメリカのサンディエゴに住んでいますが、彼のことをとても応援してい
ます。 ビラベレエさんは、英語が話せないので今回の訪問中、ずっと彼女が通訳してくれました。(※以上、「スギコーヒーロースティング@マナブ社長のブログ」から多くの情報引用させていただきました。)
アフリカのコーヒーと云えばエチオピア、ケニアがとても有名かと思います。次いでカップ・オブ・エクセレンスの開催によりルワンダのコーヒーも広く知られるようになりました。一方、このブルンディコーヒーの認知度はまだ高くはありませんが、品質の向上著しく、たくさんの可能性を秘めた注目国のひとつです。その大きな理由の多くは、2011年のプレ開催(プリスティージ・カップ)、翌年の2012年ブルンディではじめて開催されたカップ・オブ・エクセレンスがもたらした効果がとても大きいと感じています。
2014年に開催されたカップ・オブ・エクセレンスでは、ブベジが処理をされているムパンガ・ウォッシングステーションのロットが1位と3位に入賞されるという、大変素晴らしい結果となりました。
来年以降もどのようなユニークで素晴らしコーヒーを作ってくださるのか、期待が膨らみます。