いつもありがとうございます。
パセオ店の営業は10日目を迎えました。
連日たくさんのご来店ありがとうございます。
少し間が開きましたが、横井珈琲のブレンドについて引き続き横井がお届けします。
前回のブログ
「ブレンドスペシャルシリーズ」はお客様のご要望もあり最終的に「#5」まで発展しました。
現在はそのうち3つがいつものシリーズ(いちばん、にばん、さんばん)として残り、
「#4」はザ・ヴァリィに、「#5」はカフェ・コパンに変わり現在に至っています。
開業から3年目を迎えようとした1999年10月、ITC国連プロジェクトを通して出会った
スペシャルティコーヒーの品質評価は、欠点チェックではなく、コーヒーが持つ
ポジティブな風味特性を見出していく評価方法であることを知り、
ブレンド作りをはじめ焙煎には大変大きな影響をもたらしました。
元々あまり深い焙煎のものは多くはありませんでしたが、
これらスペシャルティコーヒーとの出会いから、より中煎りの商品が多くなりました。
それは様々な風味、明るく魅力的な酸の質や質感をお伝えしたかったからです。
もちろん深煎りも人気ですのでご要望に合わせて充実させて参ります。
出会ったことがなかった様々な風味。
知れば知るほどその魅力に惹かれていきました。
コーヒーが育つ環境や生産処理の方法、そこに従事する全ての方々が
一杯のコーヒーにつながりを持ち反映されるスペシャルティコーヒー。
その出会いは大変大きな転機となり、生産者への想いも年々増していきました。
その時期に呼応するように、2007年からカップ・オブ・エクセレンスの審査員
として参加させていただくようになり、買付にも本格的に出かけるようになりました。
これらの積み重ねにより少しずつ成長させていただくことができましたのも、
皆様の毎日の一杯に支えられてのことと感謝の気持ちでいっぱいです。
さて、現在のブレンドは開業当初掲げたコンセプトや、2000年に掲げたコンセプトが混在。
加えて、2001年から季節のブレンドやアニバーサリーブレンド、一部のシーズナルブレンドも
2002年からスタート。
2011年からはフードペアリングのご提案をはじめ、ガトー・ド・ノポロさんとの
コラボレーションがスタートしました。
お客様からのご要望に合わせ、より幅広く様々な風味をご紹介したいという想いもあり、
ブレンドが増えてしまいました。その時々でコンセプトを揉んでご案内して参りましたが、
ここに来て見直しや再構築が必要になってきました。
その新しいコンセプトによる第1号がパセオ店限定の「横井珈琲ブレンド」(中煎り)です。
創業時ブラジルをベースにしたスムーズでなめらかな甘みとバランスよいコーヒーを、
と考えた最初の商品名「ブレンド#1」は、現在「いつものいちばん」に引き継がれていますが、
ブレンドのベースは現在中米の豆になっております。
今はスタッフが季節のブレンドやシーズナルブレンドの開発を担当するようになりましたので、
ほとんど出番がなくなりましたが、この定番ブレンドは横井力の自信作です。
ぜひご賞味くださいませ。
以上が新しい定番ブレンドの構築と統廃合に向けてのあらすじです。
明らかになり次第ご案内いたします。
また、折からの円安の影響もあり何度か値上げを見送らせていただきましたが、
この機会に価格の見直しも進めさせていただきます。
お客様には事情ご賢察の上、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
引き続き、品質向上や業務効率化に努めながら、
より一層お客様のために素晴らしいコーヒーをお届けし、心からお喜びいただけるよう、
よろこんで努力精進重ねて参ります。
どうぞ今後とも引き続きご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
(有)工房横井珈琲
代表取締役 横井 力
2015.9.27
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